春の皿には苦味を盛れ

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仕事帰りに「ふきのとう」を見つけた。

犬の散歩道ではないのできっと汚れてはいないはず。

摘んで持ち帰ったふきのとうを早速茹でてみる。

油でカラッと揚げるのが美味しい食べ方なのだろうが、独りで少量楽しむ分には茹でるだけでも十分。

揚げ物は次回大量に採集してきた際に楽しもうと思う。

肝心の味だが、渋みは完全に抜けていて程よい苦味がとても美味しい。

まさに春の味覚って感じだ。

味噌汁の具にしたりお茶漬けに添えても美味しいかもしれないなと思った。

旬の味覚なので楽しめるうちに。

働いてばかりでは勿体ない。

セミリタイアにはセミリタイアなりの時間の使い方というものがある。

暇という間隔はまったくないので、セミリタイアな生活はこの先も飽きることなく楽しめると思う。

もっと早くセミリタイアしておけば良かったと思うこともあるが、リセットボタンを押して人生をやり直すことはできない。

経験を糧にこれからを生きる。

今後のセミリタイア人生を満喫していこうと思わせてくれる春の苦味だった。