最期は笑って逝けますように。

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成田にてフライト待ち。

うつ再発後は暫く引きこもりの日々が続いた。

約1年ぶりの海外へ。

 

実のところ、今回の渡航はあまり気が乗らなかった。

でもとりあえず行ってみることにした。

そのあたりの経緯については、こちらの生活サイクルに慣れたタイミングで別記事にて記録しようと思う。

 

初日はあまり楽しめなかった。

今はバンコクにいるんだけれども、建物だらけで人だらけという点において、東京にいるのと感覚的にはほとんど変わらなかった。

でも、二日目でその感覚は変わった。

ベタな観光はツマラナイなどという考えを捨てて、試しに50Bバーツの入場料を払ってWat Arunという有名と思われる仏教寺院を見学して写真を撮ったり、チャオプラヤー川をクルーズしたりして周りと同じ目線で景色を眺めているうちに、観光も悪くないなと思った。

皆と同じである必要はないけれど、別に無理をして違う道を歩まなくても良い。

差別化を図る必要もない。

人生はビジネスなんかじゃない。

 

うつと旅行は相性が良いのかもしれない。

多少無理をしてでもこちらにやってくると、寝床を確保するために宿を探し回って部屋を見せてもらったり価格交渉をするために慣れない言葉でコミュニケーションをとらなければならないし、腹が減ったら屋台にでも行って自分で注文・会計をしなければならない。

もし、滞在している場所が気に入らなければ自力で移動しなければならない。

これらの「しなければならない」は面倒と感じると同時に、自分がうつであるということを忘れさせてくれる。

自身に適度に負担をかけてやったほうが、健康的に生きられる気がする。

この「適度」については未だによくわかっていないんだけど、その辺りはこれから時間をかけて見極めていけば良いと思うし、それが身体的ないし精神的に変化するものであれば、その変化自体を楽しみながらこれからを生きれば良いと思う。

そして、最期は笑って逝けますように。