株式投資におけるリスク許容度の重要性

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コロナの影響により、最近は株価の上下が激しい。

人によってこの値動きはピンチでもありチャンスでもあるわけだが、今回は自分が考えている「株式投資におけるリスク許容度」について述べようと思う。

なお、債券や現金といった株式以外の資産も考慮するアセットアロケーションについては、また別の話なので今回は取り上げない。

株式投資に焦点を絞った話をしたい。

投資額が増えるとリスク許容度が変化する

この類いの話になると、各株式の保有比率、すなわちポートフォリオが登場するが、保有する割合についてはよく目にしても、許容可能な”投資額”についてはあまり見かけない。

自分は個別株に対するリスク許容度は低いと過去の経験から学んだが、それからは各銘柄の”保有比率”だけでリスク許容度を測るべきではないと考えている。

例えば、株式の全体の90%を分散の効いたETFないし投資信託で保有し、残りの10%を個別株という形で保有するポートフォリオを構築したとする。

  • 90%:ETFまたは投資信託
  • 10%:個別株

ETFや投資信託は数十銘柄とか数百銘柄に分散された株式の集合体なので、組入銘柄の一部の企業が倒産するリスクは確かに存在するが、株式の集合体自体が紙クズになるリスクは(投資に絶対は存在しないのでゼロとは言わないが)極めて低いだろう。

一方の個別株は、その企業が倒産してしまったら保有している銘柄は当然紙クズとなる。

資産価値がゼロになるということである。

そこで投資の話を扱う書籍やブログでは、色々な銘柄に幅広く投資してリスクを分散させましょうと説明する。

10万円と100万円と1,000万円

さて、90%:ETF・投資信託と10%:個別株のポートフォリオの話に戻るが、投資総額が10万円のポートフォリオを構築してみよう。

  • ETFまたは投資信託:9万円
  • 個別株:1万円

経済危機が発生して個別株として投資していた企業が倒産したとする。

価値がゼロになるので1万円を失ったということになる。

1万円であれば、日雇いで1日働けばすぐに取り返せる額だろう。

次に、投資総額が100万円の場合はどうか?

  • ETFまたは投資信託:90万円
  • 個別株:10万円

個別株10万円が紙クズとなっても、1ヶ月バイトすればなんとか取り返せそうだ。

個人的にはまだ許容できる範囲。

では、投資総額が1,000万円の場合はどうか?

  • ETFまたは投資信託:900万円
  • 個別株:100万円

人によっては、広く分散の効いた資産に900万円投資しているんだから個別株の損失100万円くらい大したことないじゃないかと感じるかもしれないが、1ヶ月あたり3万円で生活をしている自分としては、とても許容できる額ではない。

10ヶ月も働いて投資の損失を取り返す人生なんてゴメンだ。

自分は耐えられそうにない。

ポートフォリオは割合だけではなく、投資額についても考慮する

個別株だけでなくETFや投資信託であっても株式投資はハイリスク・ハイリターンだから安心して投資できないという感情が働く人もいるだろう。

ここで自分が言いたいのは、同じ個別株10%でも投資額しだいでリスク許容度が変わる場合があるということ。

少なくとも、自分の場合は過去の経験から間違いなく許容度が変わってくる。

個別株については10万円までの損失であれば許容できるというのが、個人的なリスク許容度である。

それ以上の損失は精神的なダメージがデカすぎて、冷静な判断が下せないと思う。

一方でETFや投資信託については、インデックス投資をしている限りは、たとえ株価が年単位で下落し続けても紙クズになる可能性は極めて低く、いずれ戻るだろうという想いがあるので割と安心して保有し続けられると思う。

ちなみに、自分は以下の独自ルールを設けて株式投資におけるポートフォリオを構築している。

  1. 資産の80%は高配当ETFで分散を効かせる
  2. 残りの20%で個別株投資による配当利回りの底上げを図る
  3. 個別株の投資上限額は10万円/銘柄まで
  4. 日本リスクを考慮して外貨建てで運用する

投資を続けているうちに考えが変わることもあるだろうが、大切なのは周りの情報に左右されずに自身の考えで投資を継続すること。

ブログや書籍やツイッターなどの外部の情報を参考にするのは全く問題ないしむしろ良い勉強になると考えているけれど、最終的に投資をするのは自分であり、失敗しても誰も責任などとってくれない完全なる自己責任の世界、それが投資である。

そのことは以前に投資詐欺で100万円を失った時に身を以て学んだ。

これからは己の信念をもって粘り強く投資を続けて、着実に資産を築き上げていきたい。

すべてはお気楽な生活のために。